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乗務時間等の基準違反

今回は「乗務時間等の基準違反」について取り上げる。

先の「累積違反点数に関係なく事業停止」で取り上げた内容、つまり累積違反点数が0であっても即事業停止や取消の対象となる次の違反(次に再掲)について、もう少し詳しく見てみたい。

1.無許可経営(初違反:事業停止30日間)
2.運行管理者が全く不在(選任なし)(初違反:事業停止30日間)
3.乗務時間等の基準が著しく遵守されていない(初違反:事業停止30日間)
4.点呼を全く実施していない(初違反:事業停止30日間)
5.定期点検整備を全く実施していない(初違反:事業停止30日間)
6.整備管理者が全く不在(選任なし)(初違反:事業停止30日間)
7.名義貸し、事業の貸し渡し等の違反(初違反:事業停止30日間)
(以下、略)

一般的にみて普通の事業経営を行っていると場合には、常識的に考えてあり得ない違反が並んでいるが、無いようで有りそうな?違反もある。

今回は、特によく問題となる違反内容として
3.乗務時間等の基準が著しく遵守されていない(初違反:事業停止30日間)
について考えてみたい。

ここでいう「著しく遵守されていない」とはどのようなことなのだろうか。これについて国土交通省の通達では、『事業用自動車の運転者の勤務時間及び乗務時間に係る基準(平成13年国土交通省告示第1365号。以下「告示」という。)の未遵守が1ヶ月間で計31件以上あった運転者が3名以上確認され、かつ、過半数の運転者について告示に規定する拘束時間の未遵守が確認された場合をいう。』とされている。

まずこの告示の内容だが、ひらたく言うと「労働省告示第7号(いわゆる改善基準)」に、なお書き(最初の勤務を開始してから最後の勤務を終了するまでの時間は144時間をこえないこと)がプラスされたものだ。要するに1日24時間×6日=144時間なので、1週間に最低1回は自宅で休養できるようにということになる。

ところで、改善基準については理解いただいたいると思うのだが、違反の多い項目としては連続運転時間、拘束時間、休息期間というところになるだろう。問題はこの違反項目が月間31件以上の運転者が3名以上確認されるかどうかという点にある。

というのも、連続運転違反(連続運転4時間に対し30分以上の運転中断)とか継続8時間以上の休息期間違反(分割の場合4時間以上合計10時間以上)などが、1回の運行の中でも往々にして複数回認められることが多いという実態があるからだ。例えば、目的地までの平均運転所要時間が10時間だとすると、少なくとも連続運転を切るためには、4+4+2=10時間なので最低2回の運転中断が必要になる。拘束時間オーバーや休息期間不足も考えた時、月間31回以上の違反というのがありがちなことなのか、そうではないのか...

運行時間が長いほど、積卸時間や荷待ち時間が長いほど、これらの違反件数はどんどん増えていく。

最近、高速バスの事故が相次いだことから事故原因の究明が急がれているが、その原因のひとつではないかということで、過労運転の問題がマスコミで何度も取り上げられている。過労死の問題もそうである。

いずれにしても、この問題はトラック運送事業にとって避けて通ることのできないものであり、事業者の自助努力はもちろんのこと場合によってはお取引先の協力も必要となるだろうし、現実に沿った形での規制の在り方も
検討されるべきではないだろうか。

次回は「点呼を全く実施していない」について考えてみたい。
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